看護師にとって、患者のオーラルケアは非常に大切な仕事です。オーラルケア用品には種類があり、それぞれ用途や使用方法が異なるため、使い方を正しく理解しなければいけません。まず、粘膜をケアするために、口腔ケア用のウエットティッシュを使用します。ウエットティッシュには、あらかじめ洗口液が含まれており、すぐに使えて便利です。指で歯茎を拭いていきますが、口をゆすぐ必要がなく、使い捨てで衛生的なのでよく利用されています。スポンジブラシや綿棒は、指では届かない奥の汚れを落とす際に使用しますが、口が大きく開かない人にも使いやすいです。最後に舌ブラシを使用して、舌の汚れを取ります。舌ブラシは、樹脂製で口腔内を傷つけにくい素材のものを選びましょう。
仕上げに粘膜ブラシで、歯を磨いていきます。通常の歯ブラシよりも毛が柔らかく、さまざまな形があるのが特徴です。スポンジブラシでは、歯の表面についているバイオフィルムを破壊することはできません。そのため、歯ブラシを使用して丁寧に歯を磨いていきます。吸引器に接続できるタイプもあるので、用途に合わせて使い分けることが可能です。歯磨きが終わったら、保湿も忘れずに行いましょう。ジェルタイプは粘度が高く、保湿効果に優れているのが特徴です。スプレータイプは容易なため、手軽に保湿ケアができます。また、保湿成分が入っているマウスウォッシュを使用するのも1つの方法です。このタイプなら、口腔内の清拭にも使用できるので便利でしょう。